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暖かい歌
森の歌 鳥のさえずり
耳をすませば僕の歌声
薄い声 変わったけど
今もなお変わらない大きさ
雨が降る それすら歌
ポツリ 耳を傾ける
次第に強く 雨が打ち付ける
そろそろ家に帰らないと
大丈夫?寒くはないかと
君は傘を僕に手渡した
既にくしゃみしていた
熱いコーヒー 暖かい部屋
それより温かい君の歌
君がくれた 真っ赤な薔薇
触れた途端に棘が刺さった
慌てて手を離した僕
薔薇は音も立てず散ってく
君の涙も一緒に落ちてく
久しぶりに君の泣く姿
見えなくて良かった
泣き顔など見たくはないから
震える声 やっと泣き止んだ
「ごめん」といえばまた涙
小さな歌 歌うけれど
何故か泣き声が強く
後で聞いた 反省の涙
「こちらこそごめん」と言われた
哀しい歌 暖かい歌
この世にはたくさんあるんだね
今更気付いく
一緒に歌おう 暖かい歌を
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