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下の下
鋭く切りつけられた胸の奥で疼くのは
ドロドロ煮えたぎる怒りか
三度までお前の言うことを聞いてやる
しっかり見据えておけ 世の運びを
お前が向けた切っ先は血塗られ
塊で吐いた黒いモヤモヤ
空まで昇って曇らす
季節に彩られた青が
嘆きのGrayへと変わる
お前はそこに飛び込み溶け込む
ガスを吐き出し続けるバイクを飛ばして
欠片もない優しさを必死にかき集める作業 もう飽きた
納得いくまで説明しておくれ
そう叫ぶお前が一番解らない
遠くの空は明るいだろうか
視界の端にも映らない
機械的な音声発して
各地に探りを入れたみた
誰かが掴み無理矢理へし折る
奇跡が起こるのを待っていて
何かが動くと期待したり
唯一の光を頼りに
ただ何もしないよ
あたかも自分は上だって顔してる
下の下に位置する世界にいるのに
降りだした雨 虹はモノクロ
そこらの生き物を喰らう
抜け足差し足で近づいた
お前の心臓を狙って
曇り空が歓喜で紅く染まる
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