今、思い出す

あなたはもうすぐ旅立つ　正午
私を生んだことは恨むけど「ありがとう」

どんなに感謝をしてもしきれないよ…

雨降り　頬には雨以外の雨
温かい涙流れ　行かなくちゃと思う

病室には疲れたあなたの寝顔

あんなに厳しかったあなたと
あんなに優しかったあなたと
もうすぐ会えなくなるのでしょう
直接「ありがとう」と言いたかった
その耳には届かないそうで…

朝日が差し込む窓の外には
私とあなたはいて楽しそうに笑ってた

どんなに成長をしても忘れない日常

あんなに厳しかったことでも
思えば"愛"のカタチなんだろう
苦しいとき支えてくれた
その案外たくましい腕の中
温かくて泣き崩れていた…

あなたの呼吸が途絶えた　正午
耳には届かないけど言いたい感謝の言葉

こんなに細くなるまで私を育てた

あんなに厳しかったあなたと
あんなに優しかったあなたと
あんなに強がりなあなたと
あんなに温かかったあなと
もうすぐ会えなくなるのでしょう
今なら言えそうだよ「ありがとう」
その胸の上泣き崩れていた…