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雲の間を切り抜けるように飛ぶ黒い烏

こんなにも美しいのに 何故嫌われているの?


手を繋げば交わる鼓動

君を通して感じている

雷鳴さえ消し去るほどの深い静けさ


唇が触れ合うたびに

君の泣き声 聞こえてくる

いつだってそう 耳を塞いで気付かないフリ


どこへ行くのだろう 見送る背中

引き留めることも出来ずに


君の名を呼ばなすぎた所為で忘れそう

左胸にいつも君がいて 僕を呼んでいるのに

雨の中 傘も差さずに出て濡れない身体

虚勢とか言う闇に包まれて 全てを払い除けた


君が奏でる唄はいつでも

他人(ひと)の心を抉り出して

嬉しそうに肉を貪る 吐き気がした


涙の後には輝ける笑顔

その裏に何があるのか…


哀しげに睫毛を伏せる

無理矢理にこじ開けさせた


雲の間を切り抜けるように飛ぶ黒い烏

こんなにも美しいのに 何故嫌われているの?

地を這って 獲物巡る途中 羽を折る

飛べはしないことに涙する そっと背を叩こう
 

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